器を愛する3人の人々が選ぶ特別な器たちの魅力を、日々の生活にどう取り入れているのかを探るこの記事では、無垢の木器、日本各地の新たな器、そしてさっぱりとしたデザインのプロダクトという3つのテーマを取り上げます。木器の手入れのしやすさや自然との調和、日本各地の伝統工芸や作家ものの魅力、そして日常に使いやすいプロダクトデザインの器など、多様な視点から器の美しさと実用性を紹介します。

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自然の美を感じる無垢の木器

 自然の美を感じる無垢の木器
自然の美を感じる無垢の木器

手入れが簡単で時短できる木器の魅力

手入れが簡単で時短できる木器の魅力
手入れが簡単で時短できる木器の魅力

毎朝忙しく過ごすある女性は、無垢の木器がその生活に大きな役割を果たしているといいます。「無垢の木のオイルフィニッシュの皿は、陶器でいえば釉薬をかけない焼締めのようなもので、“ツルッ”ではなく“ザラ”や“しっとり”という手触りが、朝の時間を落ち着かせてくれる」と彼女は語ります。木器は洗剤を使わずに水洗いだけで手入れが完了し、時間がなくてもストレスを感じないのも大きな利点です。「ギトギトの油でない限り、水洗いのみで2秒で片付け終了です」と彼女はいいます。焼きたてのトーストを木器にのせると、水分を吸収してパリッとしたまま楽しめるのもお気に入りの理由だそうです。

自然との調和を楽しむ無垢の木器

自然との調和を楽しむ無垢の木器
自然との調和を楽しむ無垢の木器

無垢の木器は、その自然な風合いから、森や土、空といった原始的な風景を連想させます。「森から切り出したばかりの木に近いイメージがあり、土工作のような陶器ともよく合います」と彼女は述べます。作家ものの器はそれぞれ固有のテンションがあり、近いもの同士を組み合わせると、気の合う仲間が集まったような雰囲気が生まれるといいます。「口当たりや料理との相性も抜群で、お気に入りの器で作る景色が何より楽しい」と彼女はいいます。器は単なる道具ではなく、日常の風景を彩る大切な存在であり、食器棚にしまい込むのはもったいないと感じているそうです。

日本各地の新たな魅力を探して

 日本各地の新たな魅力を探して
日本各地の新たな魅力を探して

伝統工芸と現代の融合

伝統工芸と現代の融合
伝統工芸と現代の融合

日本全国を巡り、買い付けや商品開発を行うある男性は、器の魅力を探求しています。「伝統工芸から作家もの、大量生産品、ガラス、木、漆、陶器、磁器、キャラクターものまで、ジャンルにとらわれず面白いと感じたものを取り入れています」と彼はいいます。彼の目標は、実際に使ってみて良かったものをショップに置くこと。そのため、家で使うのは店頭に出る前のものやプロトタイプも多いそうです。例えば、飛騨高山の伝統工芸である渋草焼の器は、釉薬がかかっただけの状態の古いものを自宅で使用し、その美しさを楽しんでいます。

固定観念にとらわれない器選び

固定観念にとらわれない器選び
固定観念にとらわれない器選び

彼は、益子の共販センターで見つけた大量生産の器にも魅力を見いだし、アイデアを加えてオリジナルとして作ることがあります。「鉄釉の一種である柿釉と厚ぼったい益子焼の特徴は、料理にも合い使い勝手が良いです。高価な作家ものだけが良い器だとは思っていません」と彼はいいます。彼がこだわっているのは、現在も作られているものかどうかです。「もう作られていない骨董よりも現在進行形のものがいい。今の生活環境を考えて作られているはずだから。現代と未来を繋ぐものから、埋もれている魅力を発掘したいんです」と彼は語ります。

さっぱりしたデザインのプロダクト

 さっぱりしたデザインのプロダクト
さっぱりしたデザインのプロダクト

日常を彩るシンプルな食器

日常を彩るシンプルな食器
日常を彩るシンプルな食器

「日常に使う食器はシンプルで清潔感があるものがいい」と話すある女性の家には、デザイナーがメーカーのために手掛けたプロダクトが多く並んでいます。「作家ものはアート、プロダクトはグラフィックデザインのようなものですね」と彼女は言います。特にガラス製品に魅了され、窓辺の棚に美しく並べられています。「棚に光が入ると、外の蔦の緑と相まって、本当にきれいです。ガラスは置いてあるだけでも美しい」と彼女は語ります。食器としてだけでなく、花入れやオブジェとしても楽しめるガラスの多様性が魅力だそうです。

光と影が生み出すガラスの美

光と影が生み出すガラスの美
光と影が生み出すガラスの美

彼女がガラスの魅力に目覚めたのは、フィンランドへの旅がきっかけでした。「以前は実用的なワイングラスばかりでしたが、フィンランドの光と影を大切にするガラスの使い方に触れてから、気持ちが変わりました」と彼女は言います。濃い縁取りのカラーガラスやヴィンテージのガラス製品も少しずつ集めるようになり、最近では表面に凹凸のあるレリーフガラスにも興味を持っています。「タピオ・ヴィルカラの“ウルティマツーレ”やスウェーデンのメーカー〈スクルーフ〉の花器など、独特の質感が気に入っています」と彼女は語ります。

削ぎ落とされたデザインの魅力

削ぎ落とされたデザインの魅力
削ぎ落とされたデザインの魅力

彼女がプロダクトを選ぶ理由は、量産品のデザインがシンプルである点です。「器は仕事道具でもあるので、強い主張がないシンプルなデザインが使いやすいです」と彼女は言います。しかし最近では、個性的な作家ものやアトリエの器にも心が惹かれています。「日常的に使う器として、さまざまな作家の作品を楽しんでいます」と彼女は笑顔で語ります。

器が生み出す新しい発見

 器が生み出す新しい発見
器が生み出す新しい発見

この記事では、3人の器好きが選んだ特別な器たちを通じて、無垢の木器、日本各地の新たな器、さっぱりとしたデザインのプロダクトの3つのテーマを探求しました。木器の手触りや手入れの簡単さ、各地の伝統と現代の融合、そしてガラスの美しさと機能性など、それぞれの器がどのように新たな魅力をもたらすかを紹介しました。器は単なる道具ではなく、生活に新しい発見と楽しさをもたらす存在です。あなたも特別な器を見つけて、新しい発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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篠宮恵美
About me
株式会社ウェルリッチ 代表取締役:志渡澤 和樹

culinarytechglobalは創業以来、業務用食器の品質と革新を追求し続け、世界中のキッチンに最適なソリューションを提供してきました。「信頼と品質で未来への架け橋を」を理念に、読者の皆様に役立つ情報をお届けしています。


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ぜひ、この記事を通じて新しい発見をし、culinarytechglobalの食器が皆様の食卓で役立つことを願っています。